【特集】京都のライブハウスで出会える次世代バンド10組
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【商品概要】
thawing vol.2は、北海道を拠点に活動する10バンドによって制作されたコンピレーションアルバム。レコーディングは「雪解け」という意味を持つタイトルの通り2026年4月、全バンドがライブハウスSOUND CRUEに集まり、店長の山崎優一をエンジニアに迎え行われた。
同じ機材、同じ時期、同じエンジニアによって制作されたこのアルバムは、ジャンルもキャリアも異なる10バンドが同じ季節を過ごした証明となるだろう。
収録曲
anthology three chord / 1999
yonohate / better life
TG.Atlas / Puzzle City
whirlflow / 無人交差点
Is Survived By / don't die on me
Shyspeak / Falling Asleep
YOU SAID SOMETHING / EMMA WATOSON
cute as a button / That day
田畑裕柾 / 雨模様
for sibyl / touch my wounds
クレジット
recording: Yuichi Yamazaki(SOUND CRUE)
cover art & design: yuki(shyspeak)
illustration: Hiromasa Tabata
【コメント】
パンクバンドを始めて、見知らぬ土地を訪れることが増えた。河川敷、空の色、どこに続くのかもわからない路地。場所を守り、静かに何かを生み出そうとしている人達の暮らし。薦められた喫茶店、古本屋、屋根の形、頬を撫でる風の湿度、何もかもが自分の暮らす街とは違って高揚する。そしてその全てが、実際に足を運んでみないとわからなかったことばかりで、出会えた音楽と共に強く身体に刻まれる。そんな人生を選べたことを唯一誇りに思えたりする。
旅が私に突きつける問いはたった1つで、「お前はどうする?」というシンプルで答えのないもの。私は生まれ育ったわけでもないこの街で、これからも生きていくために何ができるんだろう。新型コロナウイルスの流行から終わらない物価高まで、あらゆる社会情勢の影響を真っ先に受けるのはいつも文化や娯楽といった不要不急の活動で、集うための場所もそこで重ねられてきた時間もあっけなく失われてしまう。結局突き詰めれば金銭的な問題に着地するのだけれど、生憎自分には地位も名誉もカリスマ性もなく、現時点で行動に移せるプロジェクトとして始めたのがこのthawingだった。自分達の暮らす土地で起きていることをリアルタイムで伝えたい。サーバーの終了と共に失われてしまうインターネット上の情報ではなく、形あるものとして未来に遺ればいい。遠くの街でコンピを手に取ってくれた誰かが、このバンドのライブが観たいって思ってくれたら最高。ついでにコロナ禍以降空きが増えてしまった平日夜のライブハウスのスケジュールも、レコーディングで埋めることができたらいいよね。このプロジェクトによって様々な障壁を同時に解決しようとしていて、瞬間的に全てを説明することは難しいのだけれど、バンドとエンジニアがワクワクしながら制作した素晴らしい音源を聴いてもらえるだけで伝わるものがあると信じている。
参加してくれたバンド、賛同してくれたSOUND CRUE、心を寄せてくれた全ての方に本当に感謝しています。このコンピレーションアルバムがいつかゆっくりと、春の日差しが溶かした積雪が海へと向かうように、未来を変えていくことを祈っています。
for sibyl ノドカ